古代ケルトの神 「テウタテス」

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テウタテス(右)とロスメルタ(左)

テウタテス(右)とロスメルタ(左)

CC-BY-SA Fab5669 wikipediaより引用

テウタテス (Teutates)

テウタテス(Teutates)またはトータティス(Toutatisとも呼ばれ、古代ケルト民族の間で広く崇拝されていた神。商売の神であり、あらゆる技術の発明家であり、旅人の守り神でもあったようです。各地から神像が何種類も発見されています。

名の意味

 

名前の意味は「民族の神」「民の父」などといわれており、名の意味からしてある特定の部族の神ではないかという説もある。しかし、テウタテス信仰に関する記述は様々な場所の文献(英国、ガリア、ローマなど)から発見されており、アイルランド神話のアルスターサイクルにもそれらしい記述が見つかっています。

なので、特定の部族の神の1柱では無く、部族における神の尊称(そんしょう・・・徳川家康を権現様と呼んだように尊敬の気持ちをこめた名称)であったのではと考える学者も多いとか。

 

「井村君江 著 ケルトの神話 女神と英雄と妖精と ちくま文庫」によると、テウタテスの名前は「好戦的な」という意味だという記述があります。

また、他の古代ケルトの神であるエスス・タラニスとは三位一体の神として、太陽と光、あらゆる技術の神である「ルー」に集約されていると書かれています。

 

残忍な戦いの神

またテウタテスは人の血が好物で、ある部族は生け贄の儀式を行い、怒りを静めていたそうです。

テウタテスにへの生け贄は、大きい盥(たらい)に水を張り、逆さづりにして顔面を突っ込ませ窒息させていました。

 

ローマから見たテウタテス

ローマのユリウス・カエサル 著 「ガリア戦記」には古代ケルトの神を、性質の似ているローマの神々に当てはめて説明しています。

それによると、テウタテスに対応した神はマルス、あるいはメルクリウスとの事です。

残されている石碑の碑文にはマルスとメルクリウスが同一視されていたと記されている。

 

 

 

情報が増え次第、随時追加していきます。

 

 

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