古代ケルトの神 「ケルヌンノス」

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フランス北部ランスのガリア人の祭壇。左からアポロン、ケルヌンノス、メリクリウス

フランス北部のランスで見つかったガリア人の祭壇

左からアポロン、ケルヌンノス、、メリクリウス

ケルヌンノス(Cernunnos)

ケルヌンノス(Cernunnos・Kernunnos)は狩猟・豊穣・冥界の神です。

広範囲に痕跡が見られたが特にガリア(西ヨーロッパ全域)で信仰されていたようです。

鹿の枝角を生やし、動物に関係が深い神であり成人男性の姿で現されます。

 

豪華な装飾品を持った像もあり、首輪やトルク(前側で開くネックレス、まれに腕輪もある)などを付けたり、手に持つ大きな袋からたくさんの硬貨と思われる丸い形状の者があふれ出ている像もあります。

 

名の意味

「角ある者」「角の生えた者」など、ガリア語では Carnon が「枝角・角」の意味があります。

 

動物の王

ケルヌンノスはすべての動物を統べる王です。

 

通常は牡鹿(おしか・・・オスの鹿)と一緒に描かれるので、この牡鹿は眷属であり、獲物でもあるのでケルヌンノスは狩猟の神と解釈されます。

 

また、牡羊の角を生やした蛇が書かれていることもありますが、この蛇は冥界と関わりがあり復活と再生の象徴である為、ケルヌンノスは冥界の神、狩猟・豊穣・富の神であり、森の再生の象徴でもあったとされています。

グンデストルップの大釜に描かれたケルヌンノス

CC-BA-SA Nationalmuseet Wkipediaより引用

ローマから見たケルヌンノス

ローマのユリウス・カエサル 著 「ガリア戦記」には古代ケルトの神を、性質の似ているローマの神々に当てはめて説明しています。

それによると、ディス(ディース・パテル)ですね。

 

ガリア戦記ではガリア人は自らを「父なる神ディス(ケルヌンノス)の子孫」といっていたと書かれています。

 

 

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