古代ケルトの神 「スケルス」

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スケルスの像

スケルス(sucellus)

スケルスはハンマーと盃(さかずき)を持つ神で、農業の神であり冥界の神そして雷神でもあります。

お供として犬(死・冥界の使い)といっしょに表されることもあります。

ひげを生やした中年の男性の姿で現れます。

 

一説によるとアイルランド神話における、ダーナ神族の王ダグザに対応する神であると考えられているようです。

 

彼の妻であるナントスウェルタ(Nantosuelta)と一緒に表される時は、家庭の繁栄のシンボルにもなります。

 

スケルスに関する碑文

現在確認されているスケルスに関する碑文は11個ほどです。そのうちのほとんどがガリア(現在のフランス周辺)で発見されています。

スケルス

スケルスのハンマー

スケルスが持つハンマーは雷撃の象徴といわれており、別名「上手な打ち手・良き打ち手」と呼ばれています。その為彼は雷神であるとされます。

 

スケルスは手に持ったハンマーで敵を殺し、そしてまた蘇らせる生と死の神でもあります。

そしてこのハンマーで穀物を砕き、天候を操り作物を実らせる豊穣の神の力も持っています。

色々使える便利なハンマーです。

 

アルコールを作り他を持て成す

ビールジョッキや樽と一緒に描かれる事もあるスケルスは、穀物の実りと関わる豊穣神です。

様々な場所で饗宴(客を持て成すための宴会)をする神であるといわれています。

 

ローマから見たスケルス

ユリウス・カエサルはスケルスをディスと同一だとしています。

 

いまだはっきりしない神格

史料はあれどあまりはっきりとしたことが分かっていない神の一人です。

なので今後新たな史料が出てくれば色々分かってくる事もあるかもしれません。

 

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