Flook 「Rubai」
四人組のオール・インスト・バンドFlookのセカンドアルバム「Rubai(ルーバイ)」を紹介します。
驚異のカルテットが奏でる演奏は、伝統音楽を新しい世界へと導いてくれる。
ファーストアルバムより更に進化した彼らの音楽を聴き逃すな……。
曲目
1.Pod
- Baldy Hollow (Sarah Allen)
- The Empty Pod (Brian Finnegan)
2.Ballybrolly Jigs
- The North Star (Brian Finnegan)
- The Ghost of Ballybrolly (Brian Finnegan)
- Mulineira de Santalla d’Ozcos (traditional)
3.Beehive
- The Beehive (Sarah Allen)
- Poon Hill (Brian Finnegan)
- Vladimir’s Steamboat (Jay Ungar)
4.Glass
- Glass Polska (Ale Moller)
5.G.D.’s
- Hooper’s Loop (Allen/Boyd/Finnegan/Kelly/Tucker)
- Pressed for Time (Gordon Duncan)
6.Granny
- Granny in the Attic (Sarah Allen)
- Blue Ball (Sarah Allen)
- The False Proof (Jowan Merckx)
7.Rosbeg
- Suaimhneas Intinne (Brian Finnegan)
- Rosbeg (Brian Finnegan)
8.Larry
- Kalamantinos (traditional)
- Larry Get Out of the Bin (Sarah Allen / Brian Finnegan)
- Elzic’s Farewell (traditional)
9.Natterjack
- Ramnee Ceilidh (Gordon Duncan)
- Natterjack’s Reel (Colin Farrell)
- Conlagh’s Big Day (Brian Finnegan)
CDジャケット内には上記の区切り方で9曲書かれているが、CDのトラックでは14曲に分けられて収録されています。
伝統音楽が基本スタイルなので1曲は複数の伝統音楽で構成されています。
曲番号.曲名
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作曲者が(traditional)となっているものは作者不明の伝統音楽です。
個人的感想
収録曲の内オリジナルの割合が半数を超えています。
ブライアンの演奏を聴いて、伝統的では無い……などと言う人たちもいます。しかし、過去のインタビューでブライアン・フィネガンが語っていた言葉にある通り…
「伝統として入ってきたものは伝統として出て行く」
この言葉には、非常に感銘を受けました。かっこいいな~。
つまりこのアルバムには伝統音楽の血が流れている、と言う事ですな。
もちろん非常に完成度の高いアルバムで全ての曲が好きなのだが、「特に好きな曲は?」と聞かれるとするならば……悩む所だが Ballybrolly Jigs だ。
ティンホイッスルを始めだしたころによく聴いていた。もちろん全然吹けなかったが…。
聴いてるだけでテンションが上がってきて、練習したくなってくる。
Granny in the Attic も楽しい曲だ。特に開始10秒ぐらいから始まるトロンボーンの音があるのだが、ライブの時にはギターのエド・ボイドが声真似でやってくれる。
会場の客にも要求してくるのでみんなでやる。
2016年の来日ライブでもやったのだが、かなり楽しかった!
そして Pressed for Time。これも最高だ。ブライアンが演奏するホイッスルがやばい。
なにがどうなっているのかさっぱりの超絶テクニックだ。
自分もいつかこれくらい吹ける用になりたい……、と目標にしている曲。
日を追うごとに更に力強く疾走するFlookの音楽を、ぜひとも聴いていただきたい。
このアルバムは紙ジャケットです。中古品を買う場合は状態をよく確認しましょう。