Flook 「Flatfish」
四人組のオール・インスト・バンドFlookのデビュー・スタジオ・レコーディングアルバム「Flatfish(フラットフィッシュ)」を紹介します。
バウロンのジョン・ジョー・ケリーが加入しての初アルバム。
ギターとバウロンに支えられてフルートが歌い、ティンホイッスルが踊る……。
一日中流しっぱなしでも飽きる事の無い、伝統的であり革新的な、非常に魅力的な作品です。
曲目
1.Calico
- The Happy Aunt (Diarmaid Moynihan)
- The Central Line (Diarmaid Moynihan)
- The Paper Bird (Diarmaid Moynihan)
2.E♭ Reels
- Blink (traditional)
- West Clare Reel (traditional)
- Lexy Macaskill’s (Dr John Macaskill)
3.The Gentle Giant
- Macedonian Oro (traditional)
- The Gentle Giant (Brian Finnegan)
4.Sligo Reel
- The Sligo Reel (Eamon McElholm)
- The American Polka (traditional)
5.Flatfish
- Flatfish (Sarah Allen / Brian Finnegan)
- Thornhill Road (Brian Finnegan)
- White Ashes (Brian Finnegan)
6.Happy Jigs
- A short Journey I (Eamon McElholm)
- A short Journey II (Eamon McElholm)
7.Bruno
- Bruno (Sarah Allen)
- A Quiet Autumn (Sarah Allen)
8.Waltzes
- Vero’s (traditional)
- The Acharavi Waltz (Kathryn Tickell)
- From Kerry we did Sail (Fred Guichen)
9.Flutopia
- Munera de Casa (traditional)
- Gavotenn bro. dardoup (traditional)
- Macedonian Oro (traditional)
- Thomas McIlvogue’s (Thomas McIlvogue)
以上9曲が収録されています。
伝統音楽が基本スタイルなので1曲は複数の伝統音楽で構成されています。
曲番号.曲名
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作曲者が(traditional)となっているものは作者不明の伝統音楽です。
個人的感想
伝統音楽という響きから古臭い印象を受ける人も居ると思います。そんな人にこそ聞いてほしいアルバム。
素朴な音色だが、現代的感性によるワイルドでクールな演奏によって、伝統音楽が秘める力を僕らに教えてくれる…。
このアルバムでは「Happy Jigs」が一番好きだ。
初めて聞いたとき、ブライアン・フィネガンのフルートとホイッスルの演奏に圧倒された。
テクニックも素晴らしいのはもちろんの事、聞いてたらなんとも楽しそうに吹いている姿が浮かんで来る……。
伝統音楽ではタンギングはほとんど使わないのだが、ブライアンはめちゃ使いまくる。
そんな彼のスタイルに魅了される人は多い。もちろん僕もその一人……ブライアン最高!
今回のアルバムで、サポートメンバーから正式加入したジョン・ジョー・ケリーも実に素晴らしい。
彼の繰り出すバウロンのリズムは、海外の雑誌 Irish Music Magazine で「世界で一番バウロンが上手い」と絶賛されている。
実際にライブで見たら、凄い存在感だった。思っていたより音が大きくて響いてくる。
とにかく素晴らしい出来のアルバムです。YouTubeにもたくさんのライブ動画があるので、アイリッシュミュージックに興味があっても無くてもぜひ聴いていただきたい。
このアルバムは紙ジャケットです。中古品を買う場合は状態をよく確認しましょう。