アイルランドで活躍した盲目の吟遊詩人Turlough O’Carolan(ターロック・オキャロラン)が始めて作った曲。
アイルランド最後の吟遊詩人、その伝説の始まりの曲です。
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曲について
Sí Bheag, Sí Mhórとは「小さな妖精(の丘)と大きな妖精(の丘)」という意味。
アイルランドのゲール語で「Sí」は妖精または妖精の丘という意味。「Bheag」は小さな、「Mhór」は大きなという意味です。
曲にまつわるエトセトラ
ターロック・オキャロランのハープ奏者としての修行が終わり、初めての巡業で訪れたのはコノートのリートリム州という場所です。
そこで最初のパトロンであるジョージ・レイノルズ(彼はハープ奏者で詩人だった)という貴族の屋敷に行って演奏していた所、「演奏技術がしょぼいな。ちょっと作曲でもしてみ?」と無茶振りされました。
ジョージから地元に伝わる妖精の神話を聞いた彼は、悩みながらも曲を完成させます。さっそくその曲を披露したところ、なんとジョージから大絶賛されます。
この出会いによりターロック・オキャロランの作曲の才能が目覚め、その後数々の名曲が生み出されていくのであった・・・。