伝統音楽の道 第8回 「楽譜なんて無くていい」

アイリッシュ、楽譜はいるか、いらないか

音楽を始めるには色々方法はあるけど、ほとんどの音楽には楽譜が必要になってくる。

クラシックの楽譜とかだと凄くびっしり書かれているし、知識を身につけないと訳が分からない。

 

そんな楽譜を見るだけでも大変そうで、始めるのを躊躇してしまう人もいるんじゃないかな?

 

そんな人でもケルト系の音楽は大丈夫だ!基本的に楽譜を使わず、見て・聴いて覚えるスタイル!

初心者にも安心の音楽、それがケルト系伝統音楽だ!

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それでも最初から楽譜が欲しいって?

逆に考えるんだ……「楽譜なんて無くてもいいさ」と考えるんだ……。

ほんとに必要かどうかは、このページを読み終えてから判断しても遅くはないのだから。

 

元々楽譜が無い音楽

ケルト音楽といえばアイルランドの音楽(アイリッシュ・ミュージック)だ、そんなアイリッシュで脈々と受け継がれてきている伝統は口承(こうしょう)、よく聞く言葉で耳コピという事になる。

 

耳コピなので楽譜は無い。それにアイリッシュはクラシックなどと違い全体的にゆるい感じの音楽だ。

 

例えば「うちの親父がよく演奏してた」とか「町のパブで演奏してたいい感じの曲」を聴いて覚えて、また別の場所で演奏したら誰かが覚えて広がっていく。

しかも曲が広がっていく途中でアレンジが加えられていくので、別バージョンが何十曲にも増えていく。親父のポルカ(Father’s Polka)とか、演奏されてた場所の名前(Osaka reel)とかが付いたりして広がる。

区別する為だけにつけたようなタイトルも多い。

 

アイルランドのレッスンでも

  • 講師がちょっと演奏してみせる
  • 生徒がまねしてみる
  • 講師がもう一度演奏してみせる
  • 生徒が繰り返す
  • 出来たら次のフレーズに行く

っていう感じで進んでいきます。そこに楽譜は存在しません。

でも楽譜は一応ある

楽譜が無いわけじゃない。

アイルランドのレッスンでも生徒が自宅で練習する用に作ったりしている所もあるし。

 

ただ、世界初のアイリッシュの楽譜集が発売されたのが1903年で、Francis O’Neill(フランシス・オニール)という人が出版した。しかしこれは19世紀初頭だ。

18世紀以前の曲は忘れ去られたものも多いだろう。

現在では色んな楽譜が多数出版されているが他の音楽とは違い、基本的にアイリッシュの楽譜は曲が忘れ去られないために存在しているという認識で大丈夫だ。

 

現代でも楽譜は使われているが、どんな曲だったかをちょいと確認するぐらいにしか使わない人が大半である。

 

最低限しか書いてない!

楽譜はあるが、装飾音とかは基本的に書いてない。(書いてるのもある)

ここで伸ばすとか、ヴィブラート入れるとかそういう情報は無い。必要最低限のメロディーしか書いていないのがアイリッシュの楽譜だ。

 

でも最低限しか書いてないのには理由がある。

 

それは自分の思うようにアレンジするためだ。

アイリッシュはダンス音楽がメインの音楽。楽譜通りに弾いてたらダサいと思われちゃう!

曲の流れを覚えたら自分なりにノリよく演奏してみよう。

 

正解が無い音楽

曲の色々な場所に装飾音を加え、メロディーにもアレンジを加える。

そうしてできた曲を家や、路上や、パブ等で披露する。そしてそれがいつの間にか広がり別の場所で新たな曲が生まれる。

そしてその曲でまた盛り上がっていく、この無限ループがアイリッシュ含むケルト系伝統音楽が面白い所の1つだね。

 

YouTube などで1つの曲を検索するといっぱい出てくるけど、基本は同じでもみんな色々アレンジしているから聴いていて飽きない。

 

皆さんも曲を覚えたら色々アレンジしてみて欲しい。きっと楽しめるはずだ。

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