Siúil A Rún/Shule Aroon(シューラ・ルーン)

Shule Aroon シューラー・ルーン(行って、愛しい人)は戦いに赴く恋人を想い嘆くも、恋人を支援するために物乞いをしてでも食費を節約して、家財道具を売り払い、鋼の剣を買ってあげる、すごい女性の心境を語った歌です。

この歌はケルト系伝統音楽にありがちな「どっから来たのかはっきり分からん」状態ですが、イングランドの名誉革命の反革命勢力であるジャコバイトが、フランスに亡命する際に歌ってたといわれてます。
これについては、スコットランドの作家であるロバート・ルイス・スティーヴンソン(代表作は宝島、ジキル博士とハイド氏など)が、「バラントレーの若殿」の中で書かれてますので、興味があればどうぞ。
最低でも17世紀ごろには、すでに存在していたっぽい。

僕がこの曲を初めて聞いたのはケルティック・ウーマンのアルバムだったんですけど、その後にネットでちょちょいと調べてみたら、歌ってる人めっちゃ出てくるやん!
どうやらアイルランドでは広く歌われている曲の1つのようで、世界的にも知名度が高いです。

様々なミュージシャン達が演奏しているので「おっ、どこかで聞いたことがあるぞ?」ってな人もいるでしょう。
海外のだとClannad(クラナド)Anúna(アヌーナ)とか、ミュージカルのロードオブダンスでも使われてるし、日本でもKOKIA元ちとせとかも歌ってるという、超有名な曲。

楽譜

ケルト系伝統音楽には地域やコミュニティによって様々なバリエーションが存在します。当ブログに掲載しているのも、数ある内の一つです。メロディを覚えたら、お気に入りの演奏を真似したり、自分なりに演奏して楽しみましょう。

I wish I was on yonder hill
‘Tis there I’d sit and cry my fill
And every tear would turn a mill
Is go dté tú mo mhuirnín slán

Siúil, siúil, siúil a rún
Siúil go socair agus siúil go ciúin
Siúil go doras agus éalaigh liom
Is go dté tú mo mhúirnín slán

I’ll sell my rock, I’ll sell my reel
I’ll sell my only spinning wheel
To buy my love a sword of steel
Is go dté tú mo mhúirnín slán

Siúil, siúil, siúil a rún
Siúil go socair agus siúil go ciúin
Siúil go doras agus éalaigh liom
Is go dté tú mo mhúirnín slán

I’ll dye my petticoats, I’ll dye them red
And round the world I’ll beg my bread
Until my parents shall wish me dead
Is go dté tú mo mhúirnín slán

Siúil, siúil, siúil a rún
Siúil go socair agus siúil go ciúin
Siúil go doras agus éalaigh liom
Is go dté tú mo mhúirnín slán

歌詞はバリエーション豊かで、これ以降続くものがあったりなかったりするし、前半部分もちょっと違うのがあったりするので、色々なバージョンの曲を聞いて楽しんでください。

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