アイルランドやブリテン諸島などで見る事ができる「ケルト十字」を調べて見ました。
このケルト十字はケルトで一番有名なデザインですね。
ケルト十字とは
ケルト十字(ケルティック・クロス)は、ケルト系キリスト教のシンボルになっている十字架です。
ケルトの太陽信仰とケルティック・ノット、そしてキリスト教のラテン十字※が組み合わさって出来ています。
※ラテン十字……縦長の十字で横軸が中心より上方につけられている物。ローマ十字とも言い、おもに西方教会で使われている。
この十字架の中には、人の背丈を越える大きなものがあって、高十字架(ハイ・クロス)と呼ばれています。
アイルランドの伝説
アイルランドの伝説では、聖パトリック(パトリキウス)がアイルランドに住むケルト人達が信仰していたドルイドを頂点とした自然崇拝の多神教から、キリスト教へ改宗させる際に生み出されたシンボルです。
ケルト十字の起源
ケルト人には 太陽十字(サン・クロス)といわれる円の中に十字を組み合わせたものが、シンボルとして存在していました。
それがこちらです。
これがサン・クロスで、太陽のシンボルまたは十字架や、その両方を組み合わせた記号です。
別名があり 太陽車輪(サン・ホイール) とも言われます。
これと同じような形状のシンボルは世界各地にあり、様々な種類があります。
中世のケルト十字
キリスト教への改宗は、ドルイドが中心に行ってきたので上手い事融合して、ケルト系キリスト教が誕生します。
7世紀ごろから12世紀ごろにかけて、ケルト十字はたくさん作られていました。
しかし9世紀ごろのヴァイキングの襲撃により、ケルト系キリスト教の中心となって活動していた、アイオナ修道院やリンデスファーン修道院が荒らされてしまいました。
そこを分岐点にケルト系キリスト教は衰退して消えていきます。
で、ケルト十字も12世紀ごろにはほとんど作られなくなっていきます。
現代のケルト十字
現在は政治的シンボルとして使われる事も多くなっていますが、アクセサリーのモチーフとしても人気ですね。
20世紀に入りケルト教会への回帰運動が活発になり、アメリカでも人気があるようです。
最後に
過去に建てられたケルト十字もいろんなデザインがあるなぁ。
ケルティック・ノットが無いものもあるし、びっしりと装飾されているものも存在してる。
現在はケルト系キリスト教も人気が出てるみたいですし、新しく建造されてるんですかね?
アイルランドに行ったらいっぱい残ってるから、いつかは見に行きたい!
ケルト十字で検索したらタロット占いが大量に出てくるのも気になるな。
いろんなとこでケルト十字が使われてるね。
やはりケルトには惹かれるんですね、分かります。
あとは……そう、ルーン文字が刻まれてるっていうケルト十字もあるらしいのでまた詳しく調べたいです。
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