ハロウィンがキリスト教の祝祭だと思っている人も多い事でしょう。
ジャック・オー・ランタンと十字架が当たり前のように並んで置かれている事もあります。
でも実はキリスト教とハロウィンには何の関係も無いんです。
キリスト教とハロウィン
ハロウィンは元々アイルランドの「サウィン祭」が起源です。
サウィン祭がアメリカに渡った後に民間人の間で広がり、様々な変化により現在のハロウィンとして定着しました。
キリスト教での扱い
キリスト教には様々な教派がありますが、その全てにおいてハロウィンをキリスト教の祭りとして祝う事はありません。
そもそも、ハロウィンの起源である「サウィン」がキリスト教側から見れば異教(キリスト教以外の宗教)の物でした。
サウィンは収穫祭であると同時に、悪霊や邪悪なものが死者の門から現れ、現世を彷徨うという時期に身を守るための儀式でもある。
しかし、それは悪が善よりも普遍的で強力な存在としての考えが強く、キリスト教の「善をもって悪を征する」という根源的な概念に反するものだった。悪霊ちゃん超強い。
そして悪霊や魔女などのキリスト教にとって好ましくない、異教の概念が強いことも否定的にならざるを得ないんですね。
というわけで、過去から現代までにおいてハロウィンはキリスト教の祭りじゃ無いんだ!
教派による見解
キリスト教には、西方教会(西ヨーロッパが中心)と東方教会(東ヨーロッパが中心)に分かれてます。
そこから各教派に分かれていますが、教派によって容認する意見と否定する意見があります。
どの教派もハロウィンを基本的には禁止していません。だからといって認めているわけでは無いです。
「ハロウィンは世俗のイベントである」といって否定も肯定もしていない教会もあれば、否定的であったり厳しく批判している所もあります。
教会によっては、もしハロウィンを行うのであれば極力キリスト教の教義に合わせて行うように、と指導しているようです。
とうことはつまり、悪魔や魔女などの異教的な要素をなくして行うということになるけど、そうなるとただのパーティになる……。ハロウィン要素ほぼ消えるなぁ。
ハロウィンと諸聖人の日
カトリック教会では11月1日が諸聖人の日(しょせいじんのひ)という祝日とされています。
609年に導入された当初は5月13日でしたが、8世紀ごろに11月1日に変わりました。
日付が変更されたのはサウィンに合わせた変更したとされている。
日付変更の目的は、「異教の祭りを残す意図があった」という説と、「完全に消し去るつもりが出来なくて残った」という説の2つがある。
最後に
世界各地でハロウィンのイベントが行われていますが、興味がある地域とまったくない地域があります。
主に英語圏で大々的に行われてますね。アイルランドとかアメリカとかその周辺あたり。
日本でも2000年頃から流行しだして、いまではかなり大々的に行われています。
関連する企業は儲かる季節がまた増えましたね。
最近日本では仮装して暴れまくって逮捕されたり、ごみを捨てまくったりする問題が毎年テレビで報道されてますけど、みんなジャック・オー・ランタンは作ってるのかな?
パレードばっかりが目立つよね。
当たり前の事だけど、ハロウィンはマナーを守って楽しもう!
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